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K-1ビザで渡米!申請から渡米までの流れまとめ

Aloha kākou ! E komo mai !

皆さまご機嫌いかがですか? カウアイ島在住 の Kanako です!

アメリカに住む彼との再婚を決め、K-1ビザの手続き開始!

ビザ申請から渡米まで、書類作成や面接など今回はそのリアルな流れをお話ししようと思います!

ちなみに、私たちは弁護士や業者に頼まず、全て自分達でやり遂げました。

※私の渡米は2016年でしたので、この記事は当時の体験談です。最新の手続きについては必ず米国国務省(U.S. Department of State / travel.state.gov)の確認をお忘れないようお気をつけください!

Mākaukau?それでは早速いきましょう!

目次

K-1ビザって何?

K-1ビザは、通称「フィアンセビザ」と呼ばれる非移民ビザで、アメリカ市民と結婚予定の外国籍の婚約者がアメリカに渡航するために必要なビザです。

このビザを取得すると、アメリカに入国してから90日以内に結婚することが条件になります。

対象となるのは「アメリカ市民と正式に婚約しており、入国後90日以内に結婚する意思があるカップル」です。

※入国後、90日以内に結婚しなければ不法滞在となり強制送還の対象となりますので注意が必要です!

K-1ビザ申請から渡米までの全体の流れ

K-1ビザの申請から渡米までの流れは、大きく分けると以下のようになります。

  1. 必要書類の準備
  2. USCIS(米国移民局)へ申請書 I-129Fを提出
  3. NOA1(申請受理通知) → NOA2(承認通知)
  4. NVC(国立ビザセンター)からの案内
  5. 指定された病院で健康診断
  6. 在日アメリカ大使館での面接
  7. K-1ビザの発給
  8. アメリカへ渡航
  9. 90日以内に結婚

私たちの場合は:

  • USCISへの申請書提出 4/27/2015
  • NOA1 I-797E Request for Evidenceを受け取る 6/15/2015
  • NOA2 I-797E Approval Noticeを受け取る 8/3/2015
  • NVCからケースナンバーのレターが夫に届く 9/1/2015
  • 日本からアメリカ大使館オンラインでDS-160を申請する 9/20/2015
  • 指定された病院へ健康診断に行く 10/27/2015
  • 東京にあるアメリカ大使館へ面接に行く
  • VISAが発行される 11/25/2015
  • 渡米 2/2/2016
  • 結婚 3/10/2016

と、こんな感じで申請から7ヶ月後にはVISAが発行され、1年経たずに渡米、そして結婚することができました。

1. 必要書類の準備

K-1ビザ申請の最初のステップは、必要書類を揃えることから始まります。

必要になるのは、アメリカ市民側(私たちの場合は主人)と外国籍側(私)それぞれの書類です。

代表的なものを挙げると:

  • アメリカ市民側:市民権を証明する書類(出生証明書やパスポートコピーなど)、収入証明
  • 外国籍側(私):戸籍謄本や住民票、過去の婚姻・離婚証明書(再婚の場合は必須)
  • 両者共通:二人の関係を証明する書類(写真、メールや手紙のやり取り、渡航記録など)

(私の場合は子連れで再婚だったので、離婚証明書や戸籍の翻訳に加え、子どものK-2ビザのための書類も必要でした。)

“国際結婚”とネットで調べると、グリーンカード目的の偽装結婚を疑われると面接で別室に連れて行かれるだとか、不安になることも沢山書かれてあったので「とにかく証拠をたくさん提出する!」と決めました。

お互いに会いに行った際の飛行機のチケットは全て捨てずに保管してあったので、それのコピーを取ったり、誕生日プレゼントを国際発送した際のレシートなんかも提出しました!

2. K-2ビザについて

K-1ビザを申請する際、21歳未満で未婚の子どもは「K-2ビザ」を申請することができます。これは、親と一緒にアメリカに渡航し、生活を始めるためのビザです。

K-2ビザの申請に必要なものは、基本的にK-1ビザと似ていますが、子ども独自の書類も追加で必要になります。

例えば:

  • 出生証明書(親子関係を証明するため)
  • 親権を持っていることを示す書類(離婚や再婚の場合は特に重要)
  • パスポート
  • 健康診断の結果

私の場合は子連れ再婚だったので、「親権の証明」や「離婚に関する書類」は、子どもにも関わる大切な物なので翻訳が合っているか何度も何度も確認しました!

3. USCISへの申請

アメリカと日本でそれぞれ必要書類を揃えたら、次のステップはUSCIS(米国移民局)への申請です。
この手続きを行うのは アメリカ市民側(私の場合は主人) で、提出するのが I-129F(婚約者ビザ請願書) という書類になります。

主人が申請書を作成し、必要書類を一式まとめてUSCISに郵送しました。

申請を受け付けてもらえると、まず届くのが NOA1(Notice of Action 1)=申請受理通知 です。これは「あなたの申請を受け付けました」という確認書類のようなもの。私たちには追加で書類が必要だと連絡がきました!求められたのは90日以内に結婚する気があるのかどうか示したレターを出せとのこと。慣れない英語で文章を書き、提出しました。

To whom it may concern,

I, Kanako [Last Name], hereby confirm my intention to marry my fiancé, [Fiancé’s Full Name], within 90 days of my admission to the United States on a K-1 visa.

We met in [year/place], and since then we have maintained our relationship through [emails/phone calls/visits]. We are fully committed to building our life together in the United States.

Sincerely,
Kanako [Last Name]

と言う感じで、90日以内にフィアンセと結婚を予定しているという旨を示し、その下には出会いや普段のやりとりの方法なども少し英文で示しました。

その後、審査が進むと NOA2(Notice of Action 2)=承認通知 が届きます。これは「申請が承認されました」という知らせで、最初の大きなゴールであり、アメリカ生活へ1歩前進です。

4. NVCからの案内

USCISで承認(NOA2)を受け取ったあとは、申請書類が NVC(National Visa Center/国立ビザセンター)に送られます。ここではビザ申請に必要なケース番号が発行されます。

NVCでケース番号が発行されると、その通知がアメリカ市民側(私の場合は主人)に届きました。その後、私のもとには日本のアメリカ大使館から直接案内が届きました。

次にやることは以下の2つ:

  1. 必要書類の再確認(警察証明書、健康診断の準備など)
  2. 大使館面接の手続き

ここまでで、5カ月、あっと言う間でした!

5. 健康診断

アメリカ大使館からは「ビザ面接の日程案内」や「必要書類リスト」とあわせて、指定病院での健康診断を受けるようにという案内も届きました。

※K-1ビザ申請者は、面接の前に必ず大使館指定の病院で健康診断を受ける必要があります。

It is your responsibility to schedule a medical exam with one of the doctors listed below before your visa interview appointment at the U.S. Embassy. Medical examination results from other physicians will not be accepted. If your medical examination will not be completed by the time of your interview, you must reschedule your interview appointment.

ビザ面接の前に、必ず以下に記載されている指定医師のいずれかに自分で健康診断を予約する必要があります。指定医師以外で受けた健康診断の結果は受け付けられません。もし面接日までに健康診断が完了していない場合は、面接の予約を変更しなければなりません。

と注意書きもウェブサイトにあります。

以下の病院が2025年8月現在、大使館より指定されている医療機関です。

東京

  • 聖母病院(Seibo International Catholic Hospital)
    東京都新宿区中落合2丁目5-1 〒161-8521
    電話:03-3951-1117
  • Tokyo Medical & Surgical Clinic
    東京都港区芝公園3-4-30 芝公園ビル2F 〒105-0011
    電話:03-3432-5181

兵庫

  • Dr. Masatoki Adachi Clinic / Dr. Shizuki Takemura
    ANAクラウンプラザホテル神戸 11階
    神戸市中央区北野町1丁目 〒650-0002
    電話:078-855-2753

沖縄

  • Okinawa Adventist Medical Center
    西原町幸地868 〒903-0201
    電話:098-946-2844
  • Asubo Medical Clinic
    金武町字金10897 〒904-1201
    電話:098-968-4664

私が健康診断を受けた病院は今は指定の病院ではないようです。皆様も健康診断を受ける際には、必ずどこの病院が指定されているか再確認することをお忘れなく!

6. K-1ビザの最終面接

さぁ!いよいよアメリカ大使館での面接です。
この面接に合格すればK-1ビザが発給されるので、最後の試練!

私も子供を連れて遠路はるばる大阪から東京まで行ってきました!

当日は大使館に必要書類を持参し、セキュリティチェックを受けて中に入ります。面接自体は英語で行われ、通訳をお願いすることも可能です。

質問内容は人によって違いますが…

  • どうやって出会ったのか?
  • これまでに何回会っているか?
  • 相手の家族について知っているか?
  • 渡米後の生活はどう考えているか?

などです。私の場合も、出会いのきっかけや再婚についての質問がありました。

めちゃくちゃ緊張していましたが、聞かれること自体は「本当に婚約しているのか」を確認するためのシンプルな内容でしたし、一緒に渡米予定の子供が当時まだ小さかったお陰か面接官も終始フレンドリーでした!

ビザ発給と渡米準備

大使館面接に合格すると、パスポートにK-1ビザが貼られて返送されてきます!この瞬間が、長い手続きのゴール!私もパスポートを受け取ったときは「ついに渡米できるんだ」とめちゃくちゃ嬉しかったです!

  • 面接合格後、通常は1週間前後でパスポートが返送される
  • K-1ビザの有効期限内(発行から6か月以内)にアメリカに入国する必要がある
  • アメリカに入国したら 90日以内に結婚 することが条件

渡米前の準備

ビザが手元に届いたら、次は渡米の準備です!

  • 航空券の手配
  • 必要な荷物の準備、発送
  • 日本での住民票や保険、銀行などの整理
  • 渡米後すぐに必要な書類(結婚証明に使う戸籍など)のコピーを準備

私の場合は子連れだったので、子どものことも同時進行で整理する必要があり、渡米まで本当に慌ただしい毎日でした。引っ越しの荷物の箱詰めや、発送の準備、後は渡米まで日本を思う存分楽しむことも忘れませんでした!

実際にかかった期間と費用

K-1ビザを申請すると、「1年以上かかる」とよく言われますが、私の場合は 申請から承認(NOA2)まで約3か月、面接を経て渡米するまでトータルで約1年 でした。ラッキーなことに思っていたよりもずっと早く進んだケースだと思います。

費用については、当時かかった主なものを整理すると:

  • I-129F申請料(USCIS)
  • 大使館でのビザ申請料
  • 健康診断料(指定病院により異なる)
  • 戸籍関係の取得費用
  • 渡航費(飛行機代など)
  • 荷物の発送費用

合計すると数十万円ほどになりました。中でも1番お金がかかったのは荷物の発送費用でしょうか。処分する事もできた子供のおもちゃがかなりあったのですが、生活が急に変わり、子供が精神的に不安になるかもしれないことを考慮し、なるべく遊びなれたおもちゃは手放さず、持って行くことに決めました。

これから申請する方へ

私がビザ申請を振り返り大事だと思ったのは、いかにお互いを思って進めることができるかです。

よくお悩みを見かけるのですが、彼が中々進めてくれない!弁護士を雇った方がいいですか?など…

仕事しながらだと大変なこともあると思います。警察署へ行ったりと、慣れないこともしなければならないですし、偽装結婚でないという証明を集めることも簡単なようで案外大変。

でも、二人のため!これが最初の共同作業!と思えば案外楽勝じゃない?!と私は思えました。

ちなみに私は東京にあるアメリカ大使館での最終面接の後、東京ディズニーランドへ行きました!ビザ申請、頑張ったご褒美に子供を連れて二人だけで行ってきたんです。

ビザ申請お疲れ様、そして渡米まで日本を楽しもう!と言う気持ちを込めて。

これからビザ申請の方、大変なことももちろんありますが、頑張ってください!

この記事が少しでも皆様の役に立ちますように!

それでは皆さま素敵な1日を!また次の記事でお会いしましょう!
Mahalo nui loa ! ’A hui hou !

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この記事を書いたのは…

Aloha!カウアイ島で育児・仕事・自然との暮らしを楽しんでいるKanakoです。
「観光では見えないハワイの暮らし」を日本語で伝えたくて、このブログを始めました。
カウアイの風や香り音まで届くような、そんな日々のひとコマをゆるやかに綴っています。

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